コラム

2020.1.2

AZコラム【12/30 定期分析報告】

AZコラム【12/30 定期分析報告】

明けましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。新年1回目の速報です。

内容は12月30日月曜日のデータを基に考察しております。

≪支持率速報≫≪これまでの数値より、2020年の方向性について考察≫についてのレポートになります。ご一読くださいませ。

前回の新台の支持率推移(※数値はすべて全国支持率)

前回の新台の支持率推移(※数値はすべて全国支持率)

4円パチンコ新台

機種名 支持率% 前回差%
P新世紀エヴァンゲリオンシト新生 199% ▲62%
Pバジリスク2 176% ▲57%
P貞子VS伽椰子 154% ▲38%
P一騎当千 孫策 Ver 180% ▲44%
 P AKB123フェスティバル 138% ▲12%
 P A元祖大工の源さん 145% ▲38%
 P烈火の炎3 76% 9%
 P AKB48 誇りの丘LightVer 78% 5%
 P 鳳凰∞ 103% ▲21%
P劇場版まどかマギカ 107% 22%
P AS海物語JP2 太鼓の達人 78% ▲7%
P義風堂々2(1個返) 126% 6%
Pガンダム逆襲のシャア  77% 16%
P新鬼武者狂喜乱舞 77% 22%
P北斗の拳8 覇王 95% 25%
Pルパン三世~神々の~ 76% 15%
Pウルトラセブン2LightVer 104% 4%
P必殺仕置人 104% 24%

 

旧規則スペック

機種名 支持率% 前回差%
CR北斗無双1 192% ▲7%
CR慶次漆黒 143% 16%
CR北斗7転生 95% 29%
CRルパンGold 86% 22%
CRシンフォギア 98% 18%

 

海部門

機種名 支持率% 前回差%
CR大海4MTB 126% ▲17%
CR沖海4MTC 100% ▲13%
P 海JAPAN2 42% 4%
CR大海4アグネス119 74% ▲10%

 

【全国撤去3週目】
今回はスロット部門で「絆・ハーデス撤去」という機械スペックで集客が行えていた機種が無くなり、来店動機の希薄が懸念されていました。それでも年末多くの店舗でリニューアルOPなどの仕掛けが行われユーザーの店舗への来店動機、遊技促進を助長する結果となりました。
この結果にみる特徴は大きく3点
① 遊技動機を提供することができればユーザーの来店は促進される
② 特定機種のみ上昇することなく、ミドル~ライトでは多岐に渡る機種が大幅に稼働UP
③ P機の大量導入は危険(少なくとも現行機では)

 

これよりの考察として
① は昨年同日対比で稼働率5%増(PSともに)となっており、「絆・ハーデス撤去」による遊技意欲の低下は見られない。
② はパチンコ部門ではやはり依然として「北斗無双」「慶次漆黒」「海部門」への依存率は高い。P機や他機種の関してユーザーの嗜好は多岐にわたり、これまでと比較して【機械頼りの営業<店舗側が主体的に遊技機を提供する営業】へと変化する可能性が極めて高い
③ は導入8週経過後で現在【台数シェアが1%以上で支持率100%を超えている機種は「P義風堂々」のみ】であるため

 

結論として
販促は【店舗側からの主体的な販促は非常に有効】
ユーザーの嗜好は【2020年はCR機にユーザーが偏る可能性が極めて高い】
機械戦略は基本的に【P機は少台数×複数のリスク分散が効率的】
であると判断できます。この3つを基本として営業戦略・戦術を組み立てていきたいと考えております。

 

前回の新台の支持率推移

20円スロット6号機新台

機種名 支持率% 前回差%
S交響詩篇エウレカセブン3 180% ▲80%
Sマジカルハロウィン7 89% ▲2%
Sルパン三世イタリアの夢 66% ▲11%
S天下布武4 108% ▲20%
S喰霊零―うんめいのみだれ  98% ▲10%
Sトータルイクリプス2 87% ▲10%
Sパチスロ北斗の拳天昇 99% 6%
S蒼穹のファフナーExodus 91% 8%
Sサラリーマン金太郎Max 78% 7%
S闘魂継承アントニオ猪木 73% 14%
Sカードバトル ガンダム 55% 11%
Sラブ嬢2 83% 13%
S劇場版まどかマギカ叛逆の~ 80% 15%
S TIGER&BUNNY 78% 14%

 

いままで支持率の上下動が少ない機種

機種名 支持率% 前回差%
バジリスク絆
沖ドキ30 161% ▲2%
ディスクアップ 114% 1%
マイジャグラーⅣ 137% ▲19%
マイジャグラーⅢ 121% ▲14%
GOGOジャグラー 116% ▲6%
GOジャグ2 123% ▲7%

 

旧基準機AT/ART

機種名 支持率% 前回差%
ハーデス
凱旋 143% 22%
星矢1 134% 14%
番長3 99% 15%
サラ番 141% 2%
黄門ちゃま喝 98% 14%

 

Reゼロ×アニメコンテンツ

機種名 支持率% 前回差%
SRe:ゼロ 62% 13%
まどか1
まどか2 105% 21%

 

【全国撤去3週目】

上記とこれまでの結果にみる特徴を大きく3つにまとめると、前述のパチンコ部門と共通の傾向も多く
① 遊技動機を提供することができればユーザーの来店は促進される
② 旧基準機から6号機まで多岐に渡る機種が稼働UP
③ 6号機の大量導入は危険(少なくとも現行機では)

 

これよりの考察として
① は昨年同日対比で稼働率5%増(PSともに)となっており、「絆・ハーデス撤去」による遊技意欲の低下は見られない。
② はこれまでの数値推移と異なり、【6号機も大きな稼働上昇機種がみられる】ことからユーザーの嗜好は確実に【機械スペック<設定への期待感】へ変化していると考えることができます。
③ は現在【6号機で台数シェア1%以上で支持率100%以上は皆無】であり【5号機台数シェアが1%以上で支持率100%を超えているART/AT機種は「凱旋」「沖ドキ」「サラリーマン番長」】であるため“平日シェアの獲得が容易ではない”

 

結論として
販促は【店舗側からの主体的な販促は非常に有効】
ユーザーの嗜好は【2020年は「特日、新台入替などの企画日」また「Sバラエティ」部門に偏る】可能性が極めて高い
機械戦略は基本的に【6号機は少台数×複数のリスク分散が効率的】
であると判断できます。この3つを基本として営業戦略・戦術を組み立てていきたいと考えております。

 

≪これまでの数値より、2020年の方向性について考察≫

① 機械活用の方向性
S=絆撤去後は「沖ドキ」「サラ番」の支持率が上昇し、他機種に差をつけていますが、
台数が少なく、休日などの稼働が主であるためメイン機種には成りづらい(パチンコでいうダンバイン系のイメージ)です。そのため
⇒シェアの獲得は「凱旋」「番長3」「Sバラエティ」「新台6号機(“話題機新台”であることがポイント)」

P=引き続き「北斗無双」「慶次漆黒」「シンフォギア」。皆様わかり切っている、と思われますが、“P機新台の減少幅が大きいにも関わらず客数自体は減っていない“ことから
ユーザーは【CR機へ偏っている】と推察されるためです。

② 優先順位
・「海」「ジャグラー」⇒すべてにおいて最優先(*繰り返しているため理由は割愛します)
・「凱旋」「番長3」「Sバラエティ」「新台6号機」⇒Sメインシェア確保、予算優先
・「北斗無双」「慶次漆黒」「シンフォギア」⇒Pメインシェア確保、Sとの相関、予算優先

③ 施策・戦術・やるべきこと
・施策―規則性の刷り込み
例)週末=アニメ系機種、特日=最低1機種全④⑤⑥、ゾロ目=末尾系全④⑤⑥
などを繰り返し実施。主旨を店舗都合で変更するのではなく、【告知=放出】をわかりやすく伝え、刷り込むため。
上記が有効な理由として、
・以前に比べ業界の方向性がユーザーにつたわりやすくなったため。
(SNS内で話題⇒店舗が注力する雰囲気⇒ユーザーが狙う)
(ユーザーの期待をSNS上で感じる⇒店舗もすぐに実施)
この相互関係がスムーズになっているため、伝わりやすい。ただしウソもバレやすく、拡散されやすいと言えます。
ここに注意しておけば、絆・ハーデスなどスペックで呼び込むことができなくなったことで、良い店舗の噂づくり、心証管理は逆に容易になったと考えることもできます。

他には「Sエウレカ3」導入時に大きな相乗効果を得た機種に「エウレカAO」があります。
「+12%程度上昇」
これもSNSなどの影響が強く、これまで弊社でも【同一コンテンツ機種】【同一メーカー機種】を新台と同時に訴求していく、ということを提唱しておりましたが、ユーザーへの認知がひろがった結果のひとつと捉えています。具体的に例えば、来年2月の「慶次蓮」などは
購入が決まった時点で
【同時導入する機種を慶次系機種】
【慶次コーナーの装飾変更】
【慶次コーナーの配置変更】
など相乗効果を見越した入替を準備しておきたいところです。場合によっては
お付き合いを除けば、その他投資対効果の低い新台を買わずにおきつつ、最大限の導入効果を得ることにつながります(機械投資を抑えればその分常連様の勝率を上げることができますね!)。
もちろん、「慶次蓮:未導入予定」であってもユーザー&店舗の空気感は慶次色が強くなるため、中古機の選定も慶次(ニューギン)に寄せるなどで効果を発揮することができます!
良い意味で機械スペックに頼る営業ができなくなるため、シンプルに
【ユーザーのニーズをくみ取り】

【店舗、スタッフが理解、案内し】

【実施の結果でユーザーに伝える(誇大広告は大きく信頼を損なうため絶対にNG)】
を店舗規模、予算に応じて行う、繰り返す。ことが業績UPへの一番の近道となります。

2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さらに有効な提案や詳細な手法は中嶋塾本講義で公開予定です。(次回は1/25(土))
ぜひご来塾、ご視聴くださいませ。
最後までご覧いただきありがとうございます。

ご質問、ご支援の問合せなどございましたら
(株)AZエンターテインメントまでお問合せください。よろしくお願い致します。

商圏分析担当:畠中(ハタケナカ)