コラム
2022.6.8
【コラム】根拠のある機械選定をしましょう
こんにちは、(株)ビヨンド・クリエイション 西村です。メルマガは前職以来の執筆ですね(笑)。5月もおわり、コロナも落ち着いて?来ているように感じますが、業績はいかがでしょうか?今日のテーマは「根拠のある機械選定をしましょう」です
今期は、機械の予算をかけるのが、むずかしい年度になっていますので、やはり機械選定の重要度はより大きくなってきていると思います。
1.まずは、自店(自社)分析をして、機械投資の優先順位を決めることです。
優先順位とは?どこに機械投資を優先するかどうかを判断することです。そこで必要になるのが、「稼働推移表」を作成することです。
自店の「稼働推移表」は、セミナーとかで、参加者の方に質問すると50%程度の法人で作成していますが、意外と作成していない法人さんも多いのと、作っているが活用していない?状況のところが多いですね。
活用の方法は、例えば、4円パチンコのカテゴリーでは
- 「5月の稼働推移表」を“海・主力・アマ・バラ”などカテゴリー別に推移集計
- 6月の入替計画(機械)がどこに入るかで、「稼働推移を予測」
- 7月の機械(投資)をどこにするかを決める
新台の販売が先行して、選定していかなくてはいけませんが、コレ、毎月繰り返していけば、必要な台を入れる優先順位が把握できますので、それを頭に入れながら新台も注文していくことが大切です。とくに、大型店舗・繁盛店舗は、そこまで、予算を気にしないで選定しても大丈夫かと思いますが、中小は、戦略的な機械選定ができない事=業績悪化につながりますので、かならず、推移表を分析して、機械投資の方向性を頭に入れながら、新台は選定していきましょう!
新台選定の考え方としては、機械をみて台数を決めるのではなく、必要な機械の役割と台数を決めてから、台数をきめましょう。理由・根拠のない台数選定になってることが、そもそも問題です。今は、残念ながら中小は、新台の台数で稼働逆転が起こらなくはなってきてます。
2.次に「他店の機種別稼働推移表」を作成するコト!
最近は特にこちらの作成をおねがいしています。こちらは、ほとんどどの店舗でも、ほぼ作成できてないのが現状かと思いますが、いまのデジタル化で競合店の「稼働推移表」も作成しやすくはなっています。データとして拾いにくいのであれば、ターゲットの1店舗。ターゲットの金種別(例えば1Pは専門店の・4Pは第1競合店の)でアナログに“頭どり”をして、作成していきましょう。この作業自体が、【根拠】のある機械選定につながります。
例えば、競合店Bの4Pバラエティーの機械の個別稼働推移表を作成して、稼働順に毎月並べ直してみてください。そうすると、自店にはない機種で、稼働が良い機種がわかってきます。中古価格次第ですが、その機種を導入するかしないかの、根拠にはつながります。特に、1円パチンコでの機種選定には絶大な効果を発揮しますので、ちょっとめんどくさいところもありますが、是非作成して、1台何十万もする機械を選定する根拠にするのが大切です。これを、地道に繰り返していくと、機種の差が埋まってきます。いろんな店舗で、地味にこの作業を繰り返し見ていると、動いている機種の当たりまえは、分かるのですが、隠れた地域の人気機種が見えてきたりするので、競合としては相当やな営業手法にもなると思います。
「根拠のある機械選定」ということでお伝えしていますが、ここに書いたことは、ほんの一部です。分析をして、機械選定しましょう。ということですが、最近では業績を上げていくには、マーケットが成長していないので、中小の店舗は自店の良いところ、悪いところを見極めなくてはいけませんが、当たり前のように、市場に平均的なアプローチを続けていても、業績は上がってこないと思います。すこし、数値が上がりそうな市場になってきた今こそ、自店の徹底的な数値分析が必要です。
一番重要な機械の選定が、根拠がない選定で、いまでも、選定者の“センス”に一存しているところがあります。それでも、この“センス”がある方は、一部いらっしゃいますが、それ以上に自店や競合店の数値分析を徹底的にした方が、正確性は上がると思います。私自身も自分の“感覚”で選定していた時もありましたが、今では、かならず分析を徹底してもらい、根拠のある機械選定をご提案しています。是非、もう少し深く・細かい分析をして、機械選定をしていくことをお勧めします。