コラム
2022.6.21
【コラム】3C分析が大事
こんにちは、株式会社 徳丸(とくまる)の徳山です。
早速ですが皆さん3C分析はご存知でしょうか。
マーケティングの基礎でもあるフレームワークなのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
Customer(顧客・市場)
Competitor(競合)
Company(自社)
の頭文字を取ったもので、その名の通り「顧客・市場」「競合」「自社」の分析を行い正しい戦略や意思決定をする為のフレームワークになります。
私は前職時代に3C分析が会社の予算や戦略を決める段階の指標で使われていた事もあり20代前半の頃から(現在37歳…顔は45歳以上と言われます)3C分析を学んで実務として活用していました。
他にも様々なマーケティングのフレームワークを学びましたが結論、現場の戦略を考える事や様々な分析をする点ではP業界において3C分析に勝るフレームワークは無いかなと個人的には思っています。理由は、我々が普段から考え使う言葉がベースにある事で多くの方が使いやすいからと思っています。
詳しくは、本でもネットでも色々と情報がありますのでご興味がある方は是非調べて勉強してみて下さい(他責)
ここでお伝え出来る事は3C分析には明確に順番が決まっているという事です。
- 市場・顧客
- 競合
- 自社
の順番で分析を行わなければならないという事は明確に決まっています。
この順番を間違えて③から分析や考える事を始めてしまっている事が私の経験上でも非常に多く感じます。
自社ありきの分析では、正しい方向に導く事は難しく間違えやミスが起こる事が多くなります。これだけは覚えておいてください(真顔)
さてさて、では実際にどんな事に3C分析を用いるのかという点ですが
当然、戦略を決める為のフレームワークなので
「誰に(市場・顧客)」「何を(商品)」「どうやって(手段)」を決めていくものなのですが戦略の話をここで語るのは長くなってしまうので皆さんの興味が高いであろう機械の仕入れにもこの3C分析が活用出来るのでご説明します。
皆さんは機械(新台)の仕入れの際に何から考えますか?
私はまずその機械の「需要(市場・顧客)」から予測します。
「需要」とはその機械が市場に導入された時にどれくらいの見込客数がいるのかです。
具体的に説明をすると、新台の需要は過去実績から予測が可能という事です。
新台は販売台数、コンテンツ、メーカー(スペック)に比例して需要が決まります。
その新台と類似した過去の機種実績を調べて「アウトシェア」の予測を行います。
※アウトシェア=該当機種の総アウト÷該当レートの総アウト
※過去機種のアウトシェアはデータサイトから抜粋してください
例えば現在の主要機種の初週のアウトシェアは以下の数値(某サイト)
P新世紀エヴァンゲリオン15 12.8%(現在14%前後)
P Re:ゼロから始める異空間生活 5.3%(現在4.2%)
では8月販売される機種で一部機種の予測をやってみます
同メーカーの過去実績をベースに、販売台数やコンテンツを加味すると
私のサラ金の初週アウトシェア予測は4.5%となりました。
これは全国データを参考にしているのでそれぞれのエリアや県での実績推移を参考にした方が参考値は正確になります。
この4.5%という予測から実際の自社商圏のマーケットの見込客数を算出します。
仮に商圏内の4円ピーク客数が500名だった場合は「500×4.5%=22.5名」
この場合の見込客数は22.5名となり、これが「需要(市場・顧客)」予測になります。
次に「供給(市場導入台数)」を調べます。
これは商圏内の競合店の供給台数を予測(調べる)するという事です。
22.5名の見込があるので22台で約100%となります。
凡そ130%までを適正として最大29台までは供給に問題が無いという事になります。
仮に自社以外の供給台数が20台であれば9台は適正に導入が可能な台数となります。
自社のポジショニングや競合状況によっても最終の台数は変化すると思いますが
この考え方であれば、明らかな過不足の可能性が無くなるという事です。
Customer(顧客・市場) の需要予測を行い
Competitor(競合) の供給予測を行い
Company(自社) の購買台数を決める
このように3C分析の考え方を持って機械導入の選定にも活かす事が可能となります。
そして考える順番を間違えないように気を付けましょう。
因みに3C分析は機械だけでなく予算策定においても非常に効果的に用いる事が可能です。
(むしろ予算が1番間違えるので重要だったりしますね)
既にご用命の文字数を超えていますので今回はここまでに。
何かご不明点などありましたらお問合せ下さい。
3C分析で大事な事は3つの要素を考える順番とそのバランスの中で最適解を導き出すという事です。もし現在が自社ありきで全ての物事が進んでいるならばお気を付けください。